会社案内

トップメッセージ

企業や研究機関にて長年材料研究に携わってきた経験を社会に還元する為に2023年6月に株式会社マテリアルマジックを立ち上げました。地球温暖化対策のための再生可能エネルギーのさらなる発展の為には新しい材料の発見が欠かせませんが、年々材料研究の難易度が上がってきております。構成元素に扱いの難しいアルカリ金属を含む電池材料や有毒なヒ素や水銀などを含む超伝導材料などを取り扱う為には多くのノウハウを必要とします。お客様のこんな材料があれば良いのにを実現する為に誠意を持って対応させて頂きます。

sign Kihou

経営者略歴

  • 1999年 室蘭工業大学大学院電気電子工学専攻修了
  • 1999〜2002年 アルプス電気株式会社
  • 2005年 室蘭工業大学大学院工学研究科博士後期課程生産情報システム工学専攻修了
  • 2005〜2006年 京セミ株式会社
  • 2006〜2021年 産業技術総合研究所
  • 2021〜2023年 株式会社SIJテクノロジ
  • 2023年〜 株式会社マテリアルマジック代表取締役に就任

当社の技術

1.ニクタイド化合物の合成技術
周期表の第15属元素はN(窒素)、P(リン)、As(ヒ素)、Sb(アンチモン)、Bi(ビスマス)※1であり、この内窒素を除いた物をニクトゲンと呼びます。ニクトゲン元素は元素毎にその化学的性質が大きく異なるため、ニクタイド化合物の合成では含まれるニクトゲン元素の違いによって異なった注意点があり、それぞれの元素に合った合成手法を取る必要がある。例えばリンやヒ素では合成時の高い蒸気圧に注意を払う必要がある。また毒性にも注意を払わねばなりません。アンチモンやビスマスの場合には毒性の問題は少ないが固相反応時の拡散速度が遅い、溶融させた時に組成不均一を生じやすいという問題がある。含まれるニクトゲン元素によって合成手法を変える必要があるため全てのニクタイド化合物を網羅的に合成できるノウハウを持つ研究室は多くはない。弊社の強みは長年の材料研究の経験からニクタイド化合物の合成および単結晶育成を網羅的に行えるノウハウを保持している事です。以下の参考論文にP、As、Sb、Biの各元素を含む化合物の合成例として我々の研究成果を示します。

参考論文
P化合物
High-pressure synthesis, electrical and magnetic properties of new filled skutterudites LnOs4P12 (Ln= Eu, Gd, Tb, Dy, Ho, Y)
K Kihou, I Shirotani, Y Shimaya, C Sekine, T Yagi
Materials research bulletin 39 (2), 317-325 2004

As化合物
Single-Crystal Growth of Ba1−xKxFe2As2 by KAs Self-Flux Method
K Kihou, T Saito, K Fujita, S Ishida, M Nakajima, K Horigane, H Fukazawa, …
journal of the physical society of japan 85 (3), 034718 2016

Sb、Bi化合物
Thermoelectric properties of yttrium-doped Mg3(Sb, Bi)2 synthesized by melting method
K Kihou, H Kunioka, H Nishiate, CH Lee
Journal of Materials Research and Technology 10, 438-444 2021

※1 第15属元素にはMc(モスコビウム)もありますがこれは人工元素であり半減期の短い同位体しか無いため材料研究に使われる事はほぼないと思われます。

2.アルカリ金属含有化合物の合成技術
電池関連材料や鉄ヒ素系超伝導材料の一部、Zintl相化合物などには構成元素もしくはドーパントとしてアルカリ金属を含みます。アルカリ金属は水と接触すると発火します、また量が多い場合には爆発を起こすこともあります。アルカリ金属を取り扱うためには安全に取り扱うためのノウハウと、実験終了後に余ったアルカリ金属を安全に処理するノウハウが必要となります。例えばカリウムとセレンを接触させると常温、不活性雰囲気下で爆発的に反応します。このようにアルカリ金属を含む化合物の合成は安全に取り扱うためのノウハウが重要となります。(Ba,K)Fe2As2の単結晶育成ではKAsをフラックスとして用います。KAsの合成は我々の発表した論文で報告済みですが実際にこれを合成するのは容易ではありません。FeAsなどの化合物は試薬メーカーからも購入可能ですがKAsを合成できるのは弊社の独自技術の一つです。

会社概要

会社名 株式会社マテリアルマジック(英語表記 Material Magic .inc)

設立 2023年6月2日

事業所 本社所在地:〒305ー0062 つくば市赤塚502−57ハーマナイズ21赤塚201号 

    Mail:info@material-magic.co.jp

資本金 100万円

役員 代表取締役 木方 邦宏

取引銀行 筑波銀行 つくば営業部

事業内容 材料合成に関わるコンサルテイング、 実験設備の修理、メンテナンス業務、 実験機器の改造、 受託合成(サービス開始予定)

主要取引先 国立研究開発法人産業技術総合研究所株式会社モッタイナイ・エナジー有限会社エイエフテック

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